2017.10.17

素晴らしきネイチャー・アクアリウムの世界

WEB担当の萩原です。

 

みなさまは「ネイチャー・アクアリウム」をご存じでしょうか。

 

ネイチャー・アクアリウムは普通のアクアリウムと同様に水槽で熱帯魚や水草を育てるものですが、その仕組みはひと味もふた味も違います。

 

 

普通のアクアリウムでは、エアポンプ(いわゆる「ブクブク」)で水槽に酸素を添加します。

水中に酸素がなければ魚やエビが窒息してしまうからです。

 

一方、ネイチャー・アクアリウムでは、酸素ではなく二酸化炭素を添加し、さらに水槽に強い照明を当てます。

これによって水草が光合成を起こして二酸化炭素を酸素に変換し、魚はこの酸素で呼吸をします。

 

美しくレイアウトされた水槽に気泡が舞い、その中を魚が生き生きと泳ぐ光景は感動的です。

 

つまりネイチャー・アクアリウムは、自然に限りなく近いサイクルを水槽の中に作り出すことを目的としており、主役は魚ではなく水草なのです。

限られたスペースの中に大自然のミニチュアを作るという点では、日本庭園や盆栽に近いといえるかもしれません。

 

ネイチャー・アクアリウムは西蒲区の出身で写真家としても知られた天野尚氏が世に広めて以来、世界中で愛されています。

 

東京スカイツリーにあるすみだ水族館には天野氏が作った数メートルの巨大な水槽が展示されています。

 

新潟県内では、西蒲区にある「ネイチャーアクアリウム・ギャラリー」のほか、中央区の朱鷺メッセやみどり病院の待合室で美しい水槽を楽しむことができます。

 

是非一度、ネイチャー・アクアリウムの世界を体験してみてください。