2017.12.19

博多の屋台は夢への入口

WEB担当の萩原です。

 

先週末に短い冬休みをいただき、3泊4日で福岡へ旅行をしてきました。

 

お酒好きの私にとって、福岡といえばなんといっても屋台です。

しかし、観光客が集まる中洲周辺の屋台は値段が高かったり、味がいまいちだったりすることが多いのです。

 

そこで私が福岡に行くと必ず訪問する屋台が、中洲川端から数駅離れた東区の箱崎にある「花山」です。

 

昭和28年の開業以来、地元の神社「箱崎宮」の参道で営業を続けている「花山」は数十人が入る巨大な屋台で、奥には座敷の席まであります。

 

 

これだけ大きな屋台にもかかわらず、なんと毎日営業前に組み立てて、明け方には撤収しているそうです。

カウンターに座るとちょうど足元に車輪があるのですが、一体どうやって引っ張っているのか、想像もつきません。

 

さて、ここのカウンターに座って炭火で焼かれた焼き鳥をつまみにビールや焼酎を飲むのは、私の人生でベストに入る至福の時間です

締めに食べる無添加のラーメンもまた絶品です。

 

しかし「花山」の一番の魅力は、地元・博多のみなさんの人情に触れられるところなのです。

 

10代の頃からこのお店で働いているという男前の大将は、年に1、2回だけ来る私のことを覚えていてくれて、「一人で飲みよったら寂しかろ?乾杯するばい!」とビールジョッキで一緒に乾杯してくれます。

 

 

見知らぬ人でも臆せずに話かけられるのが九州人の性格なのか、たまたま隣に座った若い女の子も声をかけてくれました。

話を聞くと、九州大学の学生さんだそうです。

 

ふと神社の参道を見ると、遠くを巫女さんが歩いていたりします。

 

「まるで映画の世界に入り込んだみたいだな」と感じます。

 

そして翌朝にお店が跡形もなくなっているのを見ると、楽しい夢から覚めてしまったときの寂しさにも似た何とも言えない気持ちになります。

 

魅力的な場は形ではなく、そこに集まる人でできているのだと実感します。

いつまでも続いてほしいお店です。