「iPS細胞」の「i」が小文字の理由

WEB担当の萩原です。

 

事務所の広報業務において、様々なサービスやセミナーなどのネーミングを決めないといけないときがあります。

コピーライターというネーミングのプロがいるくらいなので当然のことなのですが、わかりやすくて訴求力があり、覚えやすいネーミングを決めるのは実に難しいものです。

 

さて、京都大学の山中伸弥教授が発見して有名になった「iPS細胞」の「iPS」とはどういう意味か、みなさんはご存知でしょうか。

 

 

「iPS」は「induced pluripotent stem」の略で、「iPS細胞」は「人工多能性幹細胞」という意味だそうです。

無学な私には略しても略さなくても何なんだかわかりませんが、単なる略称であれば、大文字で「IPS細胞」でよさそうなものです。

 

山中教授が「i」を小文字にしたのは、Wikipediaによると、「当時世界的に大流行していた米アップルの携帯音楽プレーヤーである『iPod』のように普及してほしいとの願いが込められている」からだそうです。

 

ネーミングは考えれば考えるほど手詰まりになってしまうものです

日本人お得意の「多数決」で平凡な案を採用するくらいなら、これくらいの遊び心で「えいやっ」と決めてしまった方がいいのかもしれません。