相対性理論の恩恵?「位置情報マーケティング」とは

WEB担当の萩原です。

 

私たちが普段使用しているスマートフォンの位置情報サービスは、アインシュタインの相対性理論に基づく補正がなければ、1日に10キロメートル以上の誤差が生じるそうです。

私のスマホの地図アプリが寸分の狂いもなく目的地に誘導してくれるのはアインシュタインのおかげだと思うと感慨深いものがあります。

 

すっかり私たちの生活に定着した位置情報サービスですが、これを利用した「位置情報マーケティング」という手法が生まれているそうです。

 

 

先日、サイバーエージェント社が「スマホdeチラシ!」と呼ばれるサービスを開始したというニュースが流れていました。

 

「スマホdeチラシ!」は、位置情報の活用に同意したユーザーの居住地、来店した店舗・施設、行動傾向といったデータを分析し、その結果に基づいて、ターゲットとなるユーザーのスマートフォン上へ電子チラシを配信するサービスです。

 

たとえば、私が新潟市の中古車ディーラーだとします。

 

位置情報を活用することで、市内の他の自動車ディーラーに何度か足を踏み入れたことがあるユーザー、つまり商談が成立する可能性が高い見込み顧客に対して、私の店舗の一押しモデルの広告をピンポイントで出すことが可能になります。

広告を配信したユーザーのうち何割が実際に店舗に来店したかも簡単に計測することができます。

 

テクノロジーの進化に心を踊らされる反面、消費者の立場からすると、一抹の恐ろしさも感じます。

ひょっとすると、私が自由な意思で行ったと思いこんでいる購買行動のほとんどは、誰かの手のひらで踊らされた結果でしかないのかもしれません。