インド映画のフクザツな事情

WEB担当の萩原です。

 

私は大学生の頃にどういうわけかインド旅行にハマり、合計3か月間にわたってインド各地に滞在しました。

そのときに一度だけ、地元の映画館で映画を見たことがあります。

 

よく知られたことですが、インドは映画産業が非常に盛んで、かつての日本でそうだったように、映画は大衆に広く浸透した娯楽です

ラジオから流れるヒットソングはほぼ全てが映画音楽ですし、一部の映画俳優は国民的な大スターの扱いを受けています。

 

映画産業の中心地であるムンバイ(ボンベイ)は、ハリウッドになぞらえて「ボリウッド」と呼ばれています。

ムンバイは高層ビルと映画スターの大豪邸が立ち並ぶインド屈指の経済都市ですが、「ムンバイに行けば映画の世界のような生活ができる」と信じた庶民がインド中から集まり、アジア最大のスラムができたという皮肉な現実もあります。

 

 

さて、コルカタ(カルカッタ)で入った映画館は数百人を収容する巨大なものでした。

観客はほぼ男性です。

 

スクリーンにスター俳優が登場すると全員が立ち上がって歓声をあげ、ヒロインとのラブシーンではあちこちから溜息が聞こてきます。

ラブシーンといっても、インド映画ではセクシャルな描写が禁止されており、男女が愛を交わすシーンでは肝心なところでカットが入ります。

 

上の写真はコルカタの街角で発見したキャメロン・ディアス主演の映画「The Sweetest Thing」(邦題:「クリスティーナの好きなコト」)のポスターですが、これを見て「かえってイヤラシイ」と感じるのは私だけでしょうか。