2018.4.10
Windows10のバージョンアップの目途が立ったので、対処法を考えてみた。
SEの種村です。
昨日(4/9)のニュースに気になるものがありました。
次期機能更新「Windows 10 バージョン 1803」が完成、“Release Preview”リングへ
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180409-00000042-impress-sci
Windows10と言えば知らない人は殆どいないでしょう。
マイクロソフトが開発・販売をしているパソコンのオペレーションシステム(以下、OS)なのは常識と言っても良いかもしれません。
「何をいまさら?」と思う方もいらっしゃると思いますが、Windowsという名前のOSは、「実はWindows10が最後」というのは、意外と知らない方が多いのではないでしょうか?
今まではWindows〇〇という形で、大きなバージョンアップが行われてきました。
しかし、Windows10はWindows10+ビルドナンバーという考え方になっています。
これが意味する事は、新しいビルドが配信される時に大きな機能追加がされる事です。
これをシステム担当としての視点で考えてみると、懸念すべき事項は3つです。
1.Windowsアップデートの影響でパソコンが重くなる。
2.Windowsアップデートの影響で、他のソフトがエラーになる。
3.Windowsアップデートのデータ量が多すぎて回線がパンクする。
それぞれに対する、私なりの対応方法をご紹介しますと、
1.Windowsアップデートの影響でパソコンが重くなる。
OSのバージョン(Pro、Home)に限らず、Windowsアップデートの実行タイミングを、”アクティブ時間”によって制御出来ます。
”アクティブ時間”を設定すると、”この時間は自動的に再起動しないでね”という意味合いになり、「業務中に唐突に再起動が掛かった上に、起動時に時間が掛かって困る」という事態は避けられます。
また、Pro限定の機能になりますが、アップデートを取得するタイミングを選択出来ます。
「Current Branch(CB)」は、マイクロソフトが更新をリリースしたら、すぐにインストールするモードになります。
個人ユーザーであれば、こちらの利用で問題ないです。
「Current Branch for Business(CBB)」は、リリースされてから4ヵ月以上経ってからインストールできるようになるので、Windowsアップデータによる影響を検証した上での適用が可能となります。
上記の通り、設定である程度はカバー出来るので、制御は比較的し易い印象です。
2.Windowsアップデートの影響で、他のソフトがエラーになる。
私の経験上、アップデートによる不具合が多いなと感じてるのは、ネットワークドライバーの破損です。
大抵の場合、復元モードでアップデート前に戻してあげると復旧するのですが、再インストールすると破損しなかったりするのでこれがまた不思議。
原因を探ったところで分からないので、深く考えない事にしています。
ちなみにですが、「アップデートでOSが起動しなくなった!」事も何度か経験したことがありますが、大抵の場合はリカバリーモードで起動すれば何とかなります。
それに、予備のPCがあれば何とか業務は回せますので、こちらは場当たり的な対応ではありますが、何とかなる印象です。
3.Windowsアップデートのデータ量が多すぎて回線がパンクする。
私の中ではこれが一番の懸念事項です。
今までって、新しいOSの入替はDVDなどのインストールメディアで行っていましたよね?
それと同じような事をWindowsアップデートという形ネット配信で行うわけですから、データ量が多いことは想像出来ます。
過去に所属していた会社で、これが原因で業務が麻痺するという貴重な経験をしました。
その当時、ネットワーク環境にも手を出せない(親会社管轄)だった事もあり、「原因が分かってるのに手が打てない」という敗北感に似た感情を持ったことをよく覚えています。
今後も大容量のデータが配信されるのかは分かりませんが、ネットワーク回線は代替できるものを用意しておく方が、今回の件以外でも有効な手段だと考えます。
まとめ
Windows10はその性質から、ビルドが変わると設定画面が変わったりと、今までのOSよりも変化が激しいOSだと思います。
変化による影響度は様々ですが、「Windows10は変化するOSだ」という認識が必要です。
法律事務所で、システム専属の担当者を設置している所は少ないかもしれませんが、パソコンやネットワークに対応出来る環境は、出来る限り整えるべきでしょう。
参考までに、社内SEの業務は、PCやメール、複合機の設定から、PCの不具合やネットワークの調査、社内システムの開発・管理など多岐に渡ります。
言ってみれば、「社内のパソコン屋さん」という位置づけで、毎日が勉強です!