カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞に思う

WEB担当の萩原です。

 

10月5日に発表されたノーベル文学賞。

 

村上春樹が受賞するのではないかと毎年噂され、去年はミュージシャンのボブ・ディランが受賞するなど話題を呼んでいます。

残念ながら村上春樹は今年も受賞はなりませんでしたが、カズオ・イシグロが受賞したというニュースには驚きました。

 

 

新作の発売日にハードカバーを買いにいくような作家はまずいないのですが、イシグロだけは例外で、今まで日本語に翻訳されたものはほとんど読みました。どんなテーマで書いても気品とペーソスがあって、文章にリズムがあるので読んでいると音楽を聴いているような気分になります。

 

最新作の『忘れられた巨人』だけはまだ読めていないのですが、なんとなく本屋で買いづらくなってしまったな、と思っています。

 

イシグロは日本生まれの日系イギリス人で、日本語はほとんど話せないそうです。ところが、英文学を研究するためにイギリスに留学した友人によると、イギリス人は彼を日本人だと思っているとか…。なんだか気の毒な話です。

 

イシグロはボーカリストのステイシー・ケントのCDで作詞も務めていて、「バレット・トレイン」という曲では、どういうわけか日本の新幹線を絶賛しています。ぜひご一聴ください。