よい組織を作る秘訣は、「3種類の人間」を見極めること

WEB担当の萩原です。

 

この頃、iPhoneのPodcastでTED Talksというチャネルをよく視聴しています。

著名人を含む様々な人のプレゼンテーションを聞くことができるもので、英語の勉強にもなります。

 

私が興味を惹かれたものの中から、アダム・グラントという心理学者の講演についてご紹介します。

 

どんな職場にも、「ギバー」、「テイカー」、「マッチャー」という3種類の人々が存在するそうです。

 

 

ギバーは組織のためなら自分の利益を考慮せずに人を助けることができる利他的な人間です。

イカーは、逆に、自分が利益を得ることしか考えられない利己的な人間です。

そしてマッチャーは、自分が他者に与えたのと同じ分だけ他者から返してもらうことを期待する人間のことをいいます。

 

これら3種類の人間のうち、割合が最も多いのはマッチャーだそうです。

マッチャーは、ギバーに対してはギバー的な行動をとり、テイカーに対してはテイカー的な行動をとります。

 

したがって、よい組織を作るためには、ギバーをできるだけ多く組織に取り込み、テイカーを可能な限り排除することがポイントになります。

 

ここで重要なのは、人当たりのよい人間がギバーだとは限らないし、人当たりの悪い人間が必ずしもテイカーではないということです

 

表向きはいい顔をするけれど、実は自分のことしか考えていない「人当たりのよいテイカー」には十分に注意が必要です。

反対に、批判的な意見をあえて言うために周りから敬遠されがちな「人当たりの悪いギバー」は組織の発展に貢献する人材です。

 

人材がどのタイプの人間なのかを見定めることが採用活動や人材評価の勘所になる、というのが講演の趣旨でした。

 

私は今、自分の胸に手を当てて、ギバーになれているだろうか、テイカーになっていないだろうかと思いを巡らせています。

30代も半ばに差し掛かった今から人間性を再インストールすることは困難を極めますので、せめて「人当たりの悪いギバー」でありたい、と思う次第です。