引越し先は「心理的瑕疵あり物件」?

WEB担当の萩原です。

 

「心理的瑕疵」という法律用語があります。

 

典型的には、殺人や火災などで死者が出たり、自殺や孤独死が発生した不動産物件が「心理的瑕疵あり物件」と呼ばれたりします。

俗に「事故物件」とも言われ、不動産の売買や賃貸借取引における紛争の原因となることもあります。

 

さて、私は最近引っ越しをしたのですが、引越し先のマンションがこの「心理的瑕疵あり物件」なのではないか!?と疑っているのです。

私がそう考える理由をいくつかご紹介します。

 

 

まず、「きれいにリフォームされているにもかかわらず、同じ間取りの他の物件より賃料が安い」という事実です。

これだけで心理的瑕疵物件であることを疑うに足りる理由として決定的にも思われますが、他の部屋とは管理会社が違うようなので、そういうこともあるのかナ…という気もします。

 

2つ目です。

契約時にサインをさせられた重要事項説明書に、こんな条項があるのです。

 

「万が一、自殺行為があった場合は、違約金として家賃の3か月分から6か月分を徴収し、合わせて原状回復費用も徴収するものとする」

 

 

もし自殺行為が起こればその物件は「心理的瑕疵物件」になってしまい、不動産オーナーや仲介業者は大変迷惑するわけですから、こんな条項があってもおかしくないのかな、普通なのかな、と思っていましたが、うちの弁護士は「こんな条項は見たことがない」と言っていました。

 

「変な条項があってすみませんね」と不動産屋の担当者が申し訳なさそうに説明していたので、「私が払うわけではないですし問題ないですよ」と冗談を言ったのに、相手が真顔のままだったのも気になります。

 

3つ目は、友人に引っ越ししたことを伝えたところ、開口一番に「そこ知ってる、『出る』ところでしょ!」と言われたことです。

しかしこれはいわゆる伝聞証拠ですので、証拠として採用するには慎重になる必要があります。

 

4つ目の理由は、部屋に備え付けの鏡がなぜかシートで覆われており、使用できなくなっていることです。

鏡の向こう側はどこの世界と繋がっているのでしょうか。

 

最後の理由は、友人と近所の居酒屋で引越し祝いをしたときに、私を含めて4人しかいないにもかかわらず、5人分の飲み放題料金を請求されたことです。

 

店員には誰が見えていたのでしょうか。

5人目の客は、一体何を注文していたのでしょうか。

気になります。

 

これで数え役満といっていいように思われます。

楽観的な私はせっかくなので初めての同棲生活を楽しみたいと考えているのですが、同僚には「職場には連れてこないでくださいね」と言われ、冷たい視線を浴びせられています。